公開後のホームページ運用
WordPressの保守を引き継いでほしいとき、最初に確認すること
サイトを作った制作会社と連絡が取れない。社内でサイトを管理していた担当者が退職した。気づけば何年も更新していない。WordPressのサイトは、公開後も誰かが面倒を見続けることを前提にした仕組みです。その「誰か」がいなくなったとき、最初に必要なのは、作り直すかどうかを決めることではなく、今の状態を確かめることです。
HOW TO TAKE OVER
ここから、引き継ぎで確かめることを順に見ていきます。01
作り直す前に、今の状態を確かめます
管理する人がいなくなると、「古いから作り直したほうがよいのでは」と考えがちです。けれど、デザインや構成に大きな問題がなければ、今のサイトを引き継いで直したほうが、費用も時間も抑えられることがあります。
判断するには、まず今のサイトがどんな状態にあるかを知る必要があります。誰が何を管理しているか、WordPressや関連する仕組みがどれくらい古くなっているか、どこに独自の手が加えられているか。これが分かれば、続けるか、直すか、作り直すかを落ち着いて選べます。
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最初に、誰が何を持っているかを確かめます
ホームページは、いくつかの契約とアカウントで成り立っています。引き継ぎで最初につまずきやすいのは、技術的な問題よりも、それぞれが誰の名義で、誰がログインできるのかが分からないことです。
制作会社の名義でドメインやサーバーを契約していた場合は、契約の移管や情報の受け渡しが必要になります。どこまで引き渡しを受けられるかは契約の内容によるため、契約書や見積書が残っていれば確認しておきます。判断に迷う場合は、契約に詳しい専門家への相談も検討してください。確認したい主な契約とアカウントは、次の4つです。
- ドメイン:サイトの住所(〇〇.jpなど)。契約者と更新期限
- サーバー:サイトのファイルやデータを置く場所。契約者と管理画面へのログイン
- WordPressの管理者アカウント:投稿やプラグインを管理する権限
- 有料のテーマやプラグイン:ライセンスの契約者と期限
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急いで対応したほうがよい状態もあります
多くの場合、引き継ぎは落ち着いて進められます。急ぐ必要があるのは、サイトやメールが使えなくなるおそれがある場合と、不正なアクセスが疑われる場合です。
更新期限が切れると、サイトやメールが使えなくなることがあります。見覚えのない表示がある場合は、不正なアクセスを受けている可能性もあるため、まずサーバー会社に相談し、必要に応じてセキュリティの専門家に確認を依頼することをおすすめします。次の状態に当てはまるものがないか、最初に確かめてください。
- サイトが表示されない、エラーが表示される
- 見覚えのないページ、表示、リンクがある
- ドメインやサーバーの更新期限が近い
- 問い合わせフォームのメールが届かない
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引き継ぎでは、仕組みの古さと独自のカスタマイズを確認します
ログインできる状態になったら、WordPress本体、サーバーで動いているPHPのバージョン、テーマ、プラグインの状態を確認します。管理する人がいない期間が長いと、これらが古いまま残っていることが少なくありません。
特に確認したいのが、テーマの種類と、独自に手を加えた箇所です。市販のテーマなのか、そのサイトのために作られたオリジナルテーマなのか。どこに独自の機能やカスタマイズがあるのか。ここが分からないまま更新すると、表示や機能が崩れることがあります。引き継ぎで確認する主な項目は、次のとおりです。
- WordPress本体とPHPのバージョン
- テーマの種類(オリジナル・市販・子テーマ)
- 使っているプラグインと、使われていないプラグイン
- バックアップの有無と、元に戻す方法
- 独自に追加された機能やカスタマイズの場所
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引き継いだ後は、改修と合わせて新しい状態に整えます
Harmony Webでも、社内でサイトを管理していた担当の方が退職され、オリジナルテーマの構造が分かる人がいなくなった事業者様から、トップページの見直しやサイトのカスタマイズをたびたびご依頼いただいています。テーマの構造を読み解いたうえで改修するため、作り直さずに今のサイトを活かし続けられています。
また、数年前に初期制作に携わったサイトの改修を依頼された際に、その間WordPressやPHPの更新が行われていなかったことも、一度ではありません。その場合は、依頼された改修や機能追加と合わせて、WordPress本体やPHPを新しいバージョンへ更新し、表示や機能に問題がないかを確認しています。必要な改修のタイミングで仕組みも整えれば、作業をまとめて進められます。
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引き継いだ後に、誰が何を見るかを決めておきます
引き継ぎが終わったら、同じことが起きないように、更新とバックアップを誰がどのくらいの頻度で確認するか、困ったときの連絡先をどこにするかを決めておきます。お知らせや実績など、日常の更新を自分たちで続けるなら、その範囲もあわせて整理します。
レンタルスタジオの予約サイトでは、公開後も、利用者が登録できない、登録したメールアドレスを変更したいといった問い合わせに応じて、ログの確認や登録情報の変更に対応しています。サイトの仕組みが分かる人に、すぐ相談できる状態をつくっておくことも、引き継ぎの大切な目的です。